泡立器選びで迷ったら?見るべきチェックポイント5つ【女性ひとりお菓子起業】

受講生の質問Q&A

マトファー社の泡立器について
「長さ25cmと30cm、どちらを選べばいいですか?」
との相談が生徒さんからありました。

お菓子づくりに欠かせない製菓道具だからこそ
買ったあとで後悔しないように選びたいですよね。

そこで、泡立て器を選ぶ際に見るべきポイント5つ
お菓子教室で長年使っているおすすめの泡立器もご紹介します。

マトファー社の泡立器については
実際の使用感とサイズ選びについてお伝えします。

泡立器選びで見るべきポイント5つ

泡立器選びで見るべきのポイント5つ
丈夫で耐久性がある
ワイヤーの本数
ボウルに合うサイズ
材質
重さ


順番に解説します。

丈夫で耐久性がある

ワイヤーがしっかりして丈夫なものは長く使えます。
マトファー社のホイッパーは、30年ほど前にパリで買ったものを
現在も使っています。
それくらい丈夫なつくりなので、良い買い物をしたと思っています。
形状記憶ワイヤーで強い力を加えても曲がったりしないのです。
ただ、かたいものを上から垂直に強くたたくと傷めるので注意しています。
100円均一などの安価なものは、ワイヤーが曲がりやすいです。
家庭でお子さんとお菓子づくりを楽しむなら良くても
耐久性は期待できません。業務用としては不向きです。

ワイヤーの本数

7~8本がオールマイティに使えます。
製菓道具屋さんで、さらにワイヤーの本数が多いものを見かけたことはありませんか?
実は用途が違います。
ワイヤーの多いものはメレンゲ用です。
ワイヤーが多い分、より多くの気泡を含ませることができるので早く泡立ちます。
ですがクリームチーズのような粘りのあるものは
本数が多いと混ぜにくいので7~8本のものが適しています。

ボウルに合うサイズ

ボウルの直径に対して、泡立器の全長が
1.3~1.5倍の長さを目安に選ぶと使いやすいです。

YouTubeライブでこのお話をしたときに質問がありました。

生徒さん
生徒さん

家庭でのお菓子作りの動画を発信されているパティシエさんが
長さ35cmの泡立器をすすめられていました。
さすがに大きいのでは、と思ったのですが家庭で使うこともあるのでしょうか?

普段どれくらいの量でお菓子を作りますか?
ボウルは直径何㎝のものをよく使いますか?

さとこ先生
さとこ先生

作る量に合う大きさを選びます。

事業形態によってスタンダードに使うサイズは異なります。

カフェで出すケーキを3~5台分仕込む、もしくは
小規模でお菓子を販売するなら、長さ35㎝はスタンダードだと思います。

一方、お菓子を教えるために、直径15㎝1台分で試作するときや
マドレーヌ8個分の動画撮影では長さ25㎝をメインに使います。

少し小さいと感じることはありますが
女性が家庭で普段づかいするなら、25㎝くらいが扱いやすいです。

ボウルと泡立器のサイズの目安を参考に書いておきます。
実際に持ってみて自分の手にしっくりくるものを選んでみてください。

ボウルと泡立器のサイズ

直径18㎝ボウル▶24㎝泡立器(#9)

直径21㎝ ボウル▶27㎝ 泡立器(#9)

直径24㎝ ボウル▶30㎝ 泡立器(#10)

材質

基本はステンレス製です。
耐久性・耐熱性ともにすぐれています。

シリコン製は1本持っておくと重宝します。

表面加工された鍋やフライパンは
金属の泡立器を使うと寿命が短くなります。

特にカスタードクリームを炊くときは激しく混ぜます。
少しくらいなら大丈夫だろう、と使っていたら
加工部分が輪のようにはがれ、下の金属が見えてきたことが、、

シリコン製は柔らかいので、固いものには不向きです。
ですが加工された鍋を傷をつけないので1本は欲しいところ。
画像はOXO(オクソー)の泡立器。
赤が気に入っています。

重さ

見落としがちなのが重さです。
女性には、長さ25㎝~27㎝ほど重さ100g以内が疲れにくいと思います。
マトファー社の泡立器の場合、25㎝と30㎝では2倍重さが違います。
手持ちのものをはかってみるとこのような結果に。
長さ25㎝▶66g
長さ30㎝▶148g
長さ35㎝▶157g
30㎝を超えたとたん、持ち手が太くなりず、ずしっと重く感じます。
というのは、マトファー社の泡立器は持ち手に空洞がないためです。
持ち手部分が空洞になっているメーカーもあり
水洗いしたときに持ち手に水が入ることがあります。
作業中に水が出てきて生地に入ってしまうとリスクも、、
その心配をなくすための重さだと思えば納得して使えます。
生徒さん
生徒さん

長さ25cmと30cm、どちらを選べばいいですか?

私は25㎝、30㎝ともによく使います。
35㎝は焼き菓子の販売のときに活躍します。

2つのサイズで悩まれる方は、家庭のお菓子づくりをしているか
将来的に仕事をしたい、と考えている方だと思います。

普段よくお使いのボウルの直径、作る量、重さのことも考慮に入れて
自分の状況に合うものをそろえていってください。

泡立器迷ったらコレ!

お菓子教室で実習にも使っているのが
寿加工精器のホテイ印の業務用泡立器
です。

柄とワイヤー部分の重みのバランスがよく
グリップは握りやすいです。

定評がありますので、迷ったときはコレ!です。

ミニホイッパーも便利!

砂糖とアガーを混ぜ合わせたり、少量の卵を溶きほぐしたり
ちょっとしたものを混ぜたい時にミニホイッパーがあると便利です。

下は無印良品のものです。

泡立器選びのまとめ

泡立器選びでみるべきポイント5つ
丈夫で耐久性がある・ワイヤーの本数・ボウルに合うサイズ・材質・重さ
家庭サイズは長さ25㎝ 重さ100g以内が使いやすい
シリコン加工の泡立器、ミニホイッパーがあると便利
おすすめメーカー
寿加工精器のホテイ印の業務用泡立器
マトファー社

泡立器選びの参考になれば幸いです。

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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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