お菓子のレシピで指定されているのは15㎝。
なんてことありませんか?
分量計算をお伝えします。
パウンド型はメーカーによって長さ・幅・高さが違う
「柚子とゆこうのガトーウィークエンド」がメニューです。
毎回よくあるのが、
「家にあるパウンド型が〇㎝なんですが、
レシピはどう計算したらよいですか?」
というご相談。
パウンド型って、メーカーによって
長さ幅、高さがすべて違うんです!
つまり、同じ16㎝のパウンド型であっても
入る生地の容量が変わるってこと。
こちらは、先日かっぱ橋で見かけたパウンド型。
こーんなにたくさん!
どれにしようか迷ってしまう。
こんな風にサイズのバリエーションはいっぱいあります。
そこで、押さえておきたいのが計算方法。
レシピと同じ型をわざわざ揃える必要はありません。
手持ちの型に合わせたレシピを計算できると
クグロフ型みたいに、全く形の違う型でも
作ることができるようになりますよ。
違うサイズでお菓子を作るときの分量計算
下記の手順で計算します。
①型の容量(体積)を求める。
②作りたい型の容量÷レシピの型の容量=係数を求める。
③係数をレシピの材料に掛け算する。
各手順をさらに詳しく説明します。
分量計算の手順 3step
step1 型の容積(体積)を求める
体積の求め方が分からない方は別の記事で
計算方法を分かりやすく解説していますのでご覧ください。
スクエア型・丸型(デコ缶)の体積の求め方
https://atelier-s-liaison.com/calculation2/
パウンド型のように台形っぽい形は、
計算で出しづらいため、型に水を入れてはかります。
水の重さ=体積です。
パウンド型は継ぎ目があるため
水を入れるとこぼれる場合があるので素早くではかります。
step2 係数を求める
係数を計算します。
作りたい型の容量÷レシピの型の容量=係数(分量の係数)
例えば、
手持ちの型の容量が 460ml だったとします。
レシピの型の容量が 570mlなら、
上記の計算になります。
ここで出したいのが「容量の係数」です。
0.8という数字が分かりました。
step3 係数をレシピに掛け算する
係数0.8を、レシピの各材料に掛け算します。
例えば、パウンドケーキ。
「カトルカール」と呼ばれる、
バター、砂糖、卵、粉が、同量入るレシピだと…
各材料100gに、0.8を掛け算します。
80gと、分量が出ました。
パウンド型のレシピをクグロフ型で焼きたいときは?
クグロフ型に水を入れて容量(体積)をはかります。
係数を求めると1.3。
材料に掛け算します。
100g×1.3=130g
丸型の分量計算方法
直径18㎝で焼きたいときありますよね?
スタンダードとしてレシピを出しています。
直径15㎝丸型から違うサイズ
15cm→18cm(6号)=1.5倍(1.45)
15cm→21cm(7号)=2倍(1.95)
必要なときに参考にして下さい。
直径18㎝の丸型から違うサイズ
直径18㎝(6号)丸型を
違うサイズで作りたいとき
18cm→12cm(4号)=0.5倍(0.45)
18cm→15cm(5号)=0.7倍(0.69)
18cm→21cm(7号)=1.3倍(1.35)
型のサイズを変えたときに注意したいこと
大きさ、型の素材が変われば焼き時間が変わります。
例えば、幅の広いパウンド型は、
しっとりした部分が多い仕上がりになりますが
スリムパウンド型は、
中のふんわりした部分が少なくなり
乾燥しやすいくパサつきやすくなってしまう。
型に合わせて、パサつきにくいレシピに調整したり
デコレーションを変えて
乾燥を防ぐ必要など出てくるんです。
レシピが同じでも、型が変われば
味わいの印象は変わります。
違う型で販売したいなど、
様々なケースに対して、対処の仕方を
ご相談いただければアドバイスしております。
この内容を動画でご覧になりたい方はこちら
ハピーツスイーツライブ(インスタライブ)
でテーマに取り上げました。