電子レンジで、バターをうっかり溶かしてしまった。
ということありませんか?
クッキーづくりで、ありがちな失敗について、
質問がありましたのでお答えします。
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クッキーづくりでバターが固かったので、
電子レンジにかけたら、一部が溶けました。
このまま作ったらどうなりますか?
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まぁいいか、とそのままクッキーを作ったらどうなるか解説します。
溶かしたバターでクッキーをつくったら?
バターを室温に戻してつくるレシピの場合、
どのようなことが起こるか解説します。
作業性、見た目、食感が変わります。
作業性
生地のつながりが悪くなるので、
めん棒でのばす時に、ひび割れやすい。
生地がちぎれやすくなって、型抜きがキレイにできなくなるんです。
また、冷蔵庫で冷やしたときに、生地もかたくなります。
めん棒でのばしている最中にすぐに生地が柔らかくなります。
気温が上がってくると、冷蔵庫を何度も往復するはめに…
いつもの生地より、なんだか扱いにくい、
型抜きも上手くいかないというときは、
バターを溶かしてしまってないか?疑ってみて下さい。
見た目・食感
焼いているときに、油が出てくることがあります。
クッキーの底に、油がべったりしていると油っぽい味になっています。
さらに、焼き縮みもひどくなります。
クッキーを食べたら、
油っぽくて胸やけしそう、食感がかたい、とい経験ありませんか?
これは悪い材料を使っているわけではなく
バターの状態に気を配れてないから起こります。
全く同じ材料で、同じ製法つくっても、
バターの状態によって全く変わってしまうのです。
おいしいお菓子をつくる前提条件とは?
バターは、一度溶かしてしまうと、冷蔵庫で固めても
元の状態にはもどりません。
バターの結晶構造が変わってしまうからです。
夏場、室温に出していたら、
バターの表面がテカっていて、まわりが液体っぽくなりかけていた
なんてことありませんか?
これも、溶かしていることになります。
このくらいなら、いいか~と作ってしまう。
ことで失敗は起こります。
気温の変化に合わせて、バターの状態に気を配ること。
小さな変化も見逃さない。
丁寧につくる。
これがおいしいお菓子をつくるための前提条件です。
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