丸いスポンジに、ホイップクリームをはさみ、
フルーツなどを包んだオムレットケーキ。
パンケーキみたいに丸く薄く広げて
焼くレシピをよくみかけますね。
受講生さんから、スポンジ生地と同じ配合で
オムレットは作れますか?
という質問がありましたので、作れるか確かめてみました。
オムレットに適した生地とは?
スポンジ生地で作るメリット・デメリットについても検証します。

オムレットの配合を考えるポイント
オンライン講座では、
スポンジ生地で苺のケーキを作っています。
スポンジ生地を作った受講生さんから質問がありました。
*****************
スポンジ生地が
おいしすぎたみたいで、
薄くカットしてオムレットを
作って!と家族にリクエストを
もらいました。
同じレシピのまま、
ロール生地みたいに巻けますか?
****************

検証のポイントは、
スポンジと「同じ配合で」2つ折りにする柔軟性があるか?
という点です。
オムレットは一般的に、薄焼きのスポンジ(ビスキュイ)で作ります。
区別するため以下は、厚焼きスポンジをジェノワーズと書きますね。
オムレットの配合を考える上で大事なことは…
焼きあがって冷めてからも
しっとりして、巻けるやわらかさを保っている。
ということ。
ジェノワーズでつくるオムレットは
多く見かけるので、包めることは分かっています。
ただ、ビスキュイと比べてどのくらいの柔軟性があるのか、
この機会に確かめました。
ジェノワーズでつくるオムレットケーキ
出来上がったのがコチラの写真です!

講座のスポンジ生地は
柔軟性のある配合だったこともあり
そのままのレシピで、問題なく巻けましたよ。
市販のスポンジ生地だと
柔軟性が少なくポロポロする商品もあるので
割れやすいかもしれません。
せっかくなので、
ジェノワーズとホイップクリームを桜風味にアレンジ。
もう1つは、プレーンなジェノワーズに
抹茶のホイップクリームを絞っています。
上にのっているのは、秋に作ったグリーンレモンのコンフィ。
オムレットをジェノワーズで作るメリット
オムレットは、一般的に別立てのビスキュイで作りますが
ジェノワーズで作る良さは3つあります。
厚み・形が整う
今回は1㎝厚さにスライスしました。
ビスキュイは絞ったり広げると、厚みにムラできますが、
ジェノワーズは厚みを均等にできます。
丸型は直径も整いますね。
余った生地を使いきる。
ジェノワーズが余ったときの消費手段になる。
余ったスポンジを薄くスライスして
冷凍保存してる人は多いと思います。
ホイップクリーム・フルーツとの調和
ソフトな弾力と一体になる口溶けは、ジェノワーズならでは。
ショートケーキを食べたいけど、
よいしょがいる~ってとき。すごく手軽に作れます。

オムレットをジェノワーズで作るデメリット
次にデメリットです。
焼き時間が長く冷めにくい。
ビスキュイは焼成10分とかかりませんし
あっという間に冷めます。
ジェノワーズは25分以上はかかりますし
冷ますのも時間がかかります。
生地のスライスが苦手
薄くなったり、ボロボロになったり…。
苦手意識のある方は、ビスキュイの方が気楽かも。

お菓子に合わせたスポンジをつくる
スポンジ生地にも色んな配合がありますが
ベースとなる基本を知ると、アレンジは無限大!!
実は、桜風味のスポンジ生地は
一部を米粉に置き換えてみました。
小麦粉のソフトな弾力とはまた違う、存在感のある
食感になって生地がしっとり。
こんな風にスポンジ研究は、
毎回新しいことを試すことが多いのですが、
沼に入ると、終わりがありません 笑
オムレットケーキのように「柔軟性がある」生地が
必要なとき、どのように配合を考えるのか?
必要なとき、どのように配合を考えるのか?
製菓理論を知って初めて、
自分でレシピを考え、アレンジが自在にできるようになります。
動画でご覧になりたい方はコチラ
ジェノワーズで作ったオムレット
1分動画でご覧ください。
1分動画でご覧ください。
自分が思い描くお菓子を作れるようになりたい方へ
オンライン講座では、
お菓子を教えたり、販売したい方に向けた
理論を学べる、マンツーマンレッスンをしています。
趣味でお菓子を極めるために、
理論を知りたい方も受講いただけます。
徳島特産素材&材料配送付きのオンラインレッスン
「和」×「フランス菓子」の和モダンフランス菓子
オンライン講座の詳細はこちらから。
https://onlinelesson-atelier-s-liaison.com/?blog