レシピ開発の時間、どのくらいかけてる?試作のリアル

お菓子を仕事に

「レシピ作成にどのくらい時間をかけていますか?」
との質問がありましたので私の考えをお伝えします。

InstagramなどのSNSにレシピを投稿したり、
販売する焼き菓子の新しいメニューを試作したり。
お菓子レッスンのレシピを考えるとき、
みんなどれくらい試作してるのかな?
というのは気になりますよね。

生徒さん
生徒さん

地元素材つかったレシピを作りたいけど
試作ってどれくらい時間かけるものですか?

さとこ先生
さとこ先生

みんなどれくらい試作しているのか
気になりますよね!

質問内容

月額制コミュニティでは、
オンライン質問会を開催しています。
その中で、こんなご相談をいただきました。

Q

先生は、レシピ開発にどのくらい時間をかけていますか?

地元の農産物を使った商品、

たとえば、自家製粉のアルファ化米粉やれんこんパウダーなど。
まだあまり知られていない素材や商品を使って、
お菓子のレシピを作成。
SNSで使いかたを広めたいです。
子育て中で、時間が限られている状況です。

レシピ開発の時間の考え方|ゴールから逆算して進める

投稿頻度を先に決める

現在子育て中で時間がとれない中での活動
いうことをふまえると、
ゴールから逆算して考えることが大事です。

まず、Instagramに投稿を
どのくらいの頻度でしていくかを決めます。

月に2回なのか、週1回なのか…。
ここでは、週1回投稿すると仮定します。

使える時間を洗い出す

次に、今の生活の中でレシピ開発に
どれくらい時間をとれそうか考えてみてください。

1日1時間くらいならとれる、
30分ずつ細切れならとれる
月曜・土曜に2時間ずつとれる

…など、人によって取り方はさまざまです。

その時間を基準にスケジュールを組みます。

例えば週に3時間とれると仮定しましょう。
完成写真の撮影やリール動画の撮影時間も含めて配分を考えます。

時間配分の例を作る

時間配分の例
・写真撮影:30分
・リール動画撮影:30分
・試作時間:2時間

この場合「2時間の試作で完成できるメニューは何か」
を基準に考えます。
長時間が必要な工程の多いお菓子や
時間のかかる試作は候補から外しましょう。

時間内で作れそうなメニューを選ぶ

例えば、フルーツグラタンのように、
フルーツを容器に入れてプリン液を流し込むレシピなら?
以前作ったことがあるレシピをベースにすれば
1回の試作でも完成できる見込みがあります。

気になる点が出ても2回目で調整すれば十分です。

完璧を目指さず公開する

完成度が70点程度でも
合格ラインを越えていれば公開します。

期限を決めてベストを尽くすことを優先し、
完璧さを求めすぎないことが大切です。
そうしないと投稿が続かなくなってしまいます。

この繰り返しがレシピ開発のトレーニングになり、
慣れていくと仕上がりのイメージがつかめ、
試作回数も減っていきます。

レシピにかける時間は目的で変わる

レシピを考えるとき、どれだけ時間をかけるかは
目的によって変わります。

 

講座メニューは長期的にブラッシュアップ

例えば、コース講座のメニューは、
完成したものがあっても、
その時受講される生徒さんや
世の中の流れに合わせてブラッシュアップし続けています。

そう考えると、3年、5年…
と試作しているとも言えます。

動画レッスンは1ヵ月が締め切り

また、動画レッスンは毎月1回配信しているので、
1ヵ月が私の締め切り日です。

その期間内で、
試作・写真撮影・動画撮影・動画編集・レシピ作成
販売設定・告知活動など、すべての時間配分を考えます。

集中して行う試作と回数の目安

私は集中して試作を行うので、
納得がいかないときは
1日に3~5回試作することもあります。

連日、完成するまで作り続けることもあります。
メニューによりますが、
試作は早いと2回、多いと10回ほどでしょうか。

2日間で終わらせる予定でも、
途中で新しいアイデアを思いつけば、
さらに日程をとって試作することもあります。

簡単レシピは確認だけでOK

一方で、YouTubeやサロンで紹介する
簡単なレシピの場合は、
ほとんど試作をしていません。

手持ちのレシピが多くあるので、
確認と撮影のために、1回作るだけで完成します。

コーヒーゼリーのレシピ

先日Youtubeに公開した
レトロ喫茶のコーヒーゼリーは、
もともとよく作っているレシピを使用しました。

ゼラチンの扱い方を伝えるのが目的だったため、
レシピ開発に時間をかけることはありませんでした。

目的や時間配分に応じて柔軟に

このように、
目的や時間配分に応じて、
どの程度試作を行うかを決めています。
予定どおりに終わらないこともあるので、
余裕をもったスケジュールで進められると安心です。

まとめ|レシピ開発の時間の考え方

  • 投稿頻度や締め切りから逆算し、使える時間を基準に計画
  • 新作メニューは2〜10回程度の試作している
  • 簡単なレシピや手持ちのレシピなら確認1回で十分
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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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