パウンドケーキ5つの製法を徹底比較!仕上がり・食感・膨らみを製菓理論で解説|永久保存版

製菓理論

パウンドケーキは、バターを柔らかくして作るタイプ
溶かすタイプがあるけど、何が違うのだろう…と
疑問に思ったことありませんか?

実は、パウンドケーキの作り方は5種類あります!

同じレシピで作っても、製法によって膨らみ、食感などは変わるんです。
違いが分かると、自分が表現したい食感に合わせて
作り方を選べるようになりますよ。

5つの作り方、違いが分かるよう徹底比較しました。
このレシピと資料のPDFは、期間限定でLINEでプレゼント中です。
受け取り方法は最後にありますのでご覧くださいね。

この記事はこんな方におすすめです

この記事はこんな方におすすめです。

✔ パウンドケーキを作っても「なんだか理想と違う…」と感じたことがある方

✔ なんとなく作るから卒業して、プロの視点で考えられるようになりたい方

レシピのせい?技術のせい?と悩んだことがある方

✔ 食感や膨らみを自分でコントロールできるようになりたい方

✔ 人に教える・販売する立場として、製法の違いを自信を持って説明したい方

パウンドケーキの5つの製法とは?

シュガーバッター法
シュガーバッター別立て法
オールインワン法
ジェノワーズ法
フラワーバッター法

室温バターで作る製法

シュガーバッター法
シュガーバッター別立て法
フラワーバッター法

溶かしバターで作る製法

オールインワン法
ジェノワーズ法

このように分けれらます。

パウンドケーキの製法を当ててみよう

では、ここでクイズです!

ABCDE、それぞれどの製法か?線で結んでみましょう。

このクイズ、オンラインコニュニティのスキルアップ勉強会で
行ったのですが…全員ハズレました!

さて、答えは…

いくつ合いましたか?

サロンメンバーさんは「高さが一番高いCが別立て法」
と答え方が多かったのですが。
別立て法は、そこまで膨らんでいないことが分かります。

並べ変えるとこのようになります。
さっそく、特徴と作り方を詳しくみていきましょう。

パウンドケーキの製法別の作り方と注意するポイント

パウンドケーキの基本配合は、
バター、卵、グラニュー糖、薄力粉が、すべて同量。

ですが、実際によく作られているバターケーキの配合のほうが実用的です。
そこで、今回は以下の材料で実験してみました。

バターケーキの材料
バター、卵、グラニュー糖、薄力粉、アーモンドパウダー

この配合だけでは、生地が重く目が詰まりやすいため、
生地に大きな影響を与えない程度に少なくし
ベーキングパウダー(BP)を1gだけ加えています。

シュガーバッター法の作り方

柔らかくしたバターに 砂糖をすり混ぜて空気を含ませ
卵を少しずつ加え、粉を混ぜる製法

詳しくみていきましょう!

① バターは室温に戻して指がすっと入るくらいのやわらかさにする。
20~24℃くらい。
温度によって仕上がりの質感に違いが出ます。

② グラニュー糖を加えて、ハンドミキサーで白っぽく空気を
含ませるように混ぜる。
③ 卵を少しずつ、8~10回くらいに分けて加える。
そのつどつながるまで乳化させるのがポイント。
卵は湯せんで30℃ほどに温めておくと、分離しにくくなりますよ。

④ ふるった薄力粉(+BP)とアーモンドパウダーを加える。
ゴムベラで切るように混ぜます。
しっかり混ぜて欲しいけど、練り過ぎないように。

⑤型に入れて、170℃で40~45分焼成する。
温度や時間はあくまでも目安。
表面の割れ目の奥まで、色づくよう焼いてくださいね。
香ばしく粉の風味が際立ちますよ!

さとこ先生
さとこ先生

ふんわりするのは、バターのクリーミング性のおかげ。
クリーム状のバターには、空気を抱えこむ力があるんです。

シュガーバッター別立て法の作り方

バターと砂糖、卵黄を混ぜる 別で泡立てたメレンゲを加え
最後に粉類を混ぜる製法

①やわらかくしたバターに、グラニュー糖の半量を加えて混ぜる。
ハンドミキサーで白っぽくなるまで空気を入れるように混ぜる。

②卵黄を2回に分けて加える。

③メレンゲを作る。
卵白に残りの砂糖を3回に分けて加え、なめらかな角が立つまで泡立てる。

④生地を合わせる。①のボウルに以下の順に混ぜる。
メレンゲ1/2 → 薄力粉1/2 → 残りのメレンゲ → 薄力粉+アーモンドパウダー
それぞれ切るように混ぜる。

⑤型に入れ、170℃で40〜45分焼成

さとこ先生
さとこ先生

バターのクリーミング性と、卵白の起泡性
この2つを使って、軽い食感に仕上げていきますよ。

オールインワン法の作り方

全ての材料を一度に混ぜる 卵に砂糖と粉類を加えて混ぜる製法

①卵をボウルに入れてほぐし、グラニュー糖を加えて混ぜる。

②薄力粉とアーモンドパウダーをふるい入れ、粉けがなくなるまで混ぜる。

③溶かしたバターを加えて、全体がなめらかになるまでしっかりと混ぜる。
バターの量が多いので、ツヤが出るまでつなげて乳化させて下さいね。

④型に流し入れ、170℃で40〜45分焼成する。
生地はサラサラ~と流れるから型入れが楽ですよ。

さとこ先生
さとこ先生

ふくらむ力がないから、ベーキングパウダーは必須
でも、簡単で失敗がないのはいいところ!

ジェノワーズ法の作り方

卵と砂糖を泡立てて空気を含ませ 粉を加えて混ぜ、
最後に溶かしバターを加える製法

①全卵とグラニュー糖をボウルに入れ、
湯せんにかけながら人肌(約40℃)まで温める。

②ハンドミキサーで泡立てる。
生地が白くもったりして、ミキサーの跡がはっきり残るくらいまで。
泡立ての目安は、最後にご紹介する動画でも確認できますよ。

③薄力粉とアーモンドパウダーを2~3回に分けてふるい入れ、
ゴムベラで底からすくうようにしてしっかりと混ぜる。

溶かしバター(50~60℃)に生地の一部を加えてなじませ、
全体に戻して混ぜる。
バターがムラなく乳化するまで混ぜて下さいね。

⑤型に流し入れ、170℃で35〜40分焼成する。
他の製法より少し早く焼き上がります。

さとこ先生
さとこ先生

生地が大きくふくらむのは、
卵の起泡性を活かして作っているからなんですよ。

フラワーバッター法の作り方

柔らかくしたバターに粉を混ぜて泡立て、
別で砂糖と卵を混ぜ合わせたものを加える製法。

①やわらかくしたバターに薄力粉を加えて混ぜる。
ハンドミキサーで白っぽくなるまで泡立てる。
アーモンドパウダーも加えて混ぜる。

②別のボウルで、卵とグラニュー糖をよく混ぜ合わせる。

③卵液を3回に分けてバター生地に加え、
そのつど、なめらかに生地がつながるまで混ぜる。

④型に流し入れ、170℃で40〜45分焼成する。

さとこ先生
さとこ先生

粉がバターで包まれるから、水分と触れずグルテンが
出にくくなるんです!卵も分離しにくいですよ。

パウンドケーキ製法別の特徴 メリットとデメリット

比較してみるとそれぞれ特徴がありますね!

パウンドケーキの製法別に違いを比較

見た目、味、食感を比較してみました。

膨らみの高さを比較

ジェノワーズ法が一番高さが出ました。
後は同じくらいです。

別立て法は、通常もう少し高さが出るのですが、
おそらく混ぜすぎたせいか、それほど高くなりませんでした。

つまり、別立て法だからといって、いつも必ず高さが出る
とは限らないということです。

焼き色、割れ目を比較

ジェノワーズ法はよく膨らんだので割れが大きいですね。

断面のキメを比較

オールインワン法、ジェノワーズ法はキメが整っています。

5つの製法を試食 食感と味の感じ方を比較

ひと晩おいて試食しました。

あくまで私の個人的な感想です。
感じ方は人それぞれなので、ほかの方が試食すれば、
また別の印象を持たれるかもしれません。

シュガーバッター法

しっとりどっしり、口当たりなめらか。
キメが細かく、バターの風味・コクを一番強く感じます。

シュガーバッター別立て法

さっくりとした歯切れの良さがあり、軽め。
バターのコクはやや控えめに感じます。

オールインワン法

しっとりきめ細かく、ややどっしり。
バターと卵の風味が調和したクセのない仕上がり。

ジェノワーズ法

ふんわり一番軽い。バターの風味は控えめで、
ややパサつきを感じてもろい。
バターケーキとカステラの中間みたいな感じ。

フラワーバッター法

なめらかでキメ細かく、ふんわりしっとり。
バターの風味の感じ方が控えめというと他の製法とちょっと違う。
食感はさっくり。

5つの製法の食感・味の比較表

違いがあるとはいえ、同じ配合。
よほど注意して味わわないと、違いに気づかないかもしれません…
そんな微差です。

言葉だけでは伝えきれない部分もあるので、
できれば実際に作って、味や食感を自分の感覚で確かめてみてください。

時間経過の変化について

バターケーキは日をおくごとに味が馴染んで変化していきます。
個人的には、6~7日目がおいしく感じました。

実際に作って比較されて生徒さんは、
「3日目がおいしかった」という報告もいただいています。

このへん、好みもあるのかもしれませんね!

製法+副材料=最強レシピ? その前に考えること

パウンドケーキの配合について、生徒さんからよくご相談をいただきます。
その中でも多いのが「もっとしっとりさせたい」という声です。

やっぱり、しっとりしたパウンドケーキっておいしいですよね。
だからこそ、みなさんいろんなアイデアを出してくださいます。

例えば、先日のプロコースのマンツーマンレッスンでは…
「水あめを入れたら?」
「はちみつは?」
「生クリームはどうなりますか?
「ローマジパン入れて試作してみます。」

といったように。

もちろん、そういった副材料を加えることで、
しっとり感を出すことはできます。

でも、何か1つの素材の個性を生かしたいときには、
いろんなものを加えすぎることで、
かえって素材の良さが見えにくくなってしまうこともあります。

そんなときに私が大事だなと感じるのは、
「何かを加える」前に、
「どう作るか?」「製法を見直してみる」という視点です。

加えることだけに目を向けず、
「今の作り方でもっと良くできるとしたら?」
という視点をもつとレシピづくりも変わるのでは、と思います。

この内容を動画でご覧になりたい方はこちら

パウンドケーキの作り方5つを徹底比較!
仕上がり・食感・膨らみを製菓理論で解説|永久保存版

現在、2万回再生されています。

所要時間:37:17

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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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