「号」とは何㎝?
ケーキのサイズ何人分?
というテーマでLIVEをしました。
「タルト型5号って何㎝なの?」
「6号のケーキ、とか言われてもイメージつかない…」
なんてことはありませんか?
ケーキの「号」と「人数」の関係。
なぜケーキは小さくなったのか?について考えます。
1号は何㎝?
1号=3cm
5号なら、5×3㎝=15㎝
直径15㎝のケーキ、と計算します。
丸セルクルやデコ缶、タルト型など。
お菓子の型は、直径が3㎝刻みです。
直径12㎝、15㎝、18㎝…のように販売されています。
ケーキは、なぜ㎝でなく「号」なのか?
中国から伝わった尺貫法(しゃっかんほう)のなごりです。
日本では古くから、
長さを「尺」「寸」「分(ぶ)」のように
漢字であらわしていました。
パンは「斤」
お米は「升」「合」
これらも、生活に浸透している
尺貫法のなごりなんです。
お菓子業界では
1号=1寸=3㎝と捉えます。
およそ3㎝というわけです。
あの一寸法師の身長は3㎝。
小さな体という個性を生かして鬼を退治する!
戦後、尺貫法は法律で廃止されて
メートル法へと変わっていきます。
とはいえ、菓子型の製造業では
今も使われて続けています。
園芸業では鉢サイズを「号」であらわすし
花火のサイズも「号」です。
実は、お菓子に限ったことでないのです。
ケーキサイズ号と人数の考え方
号数ごとに、ケーキ屋さんは
どれくらいの人数を目安にしているのでしょう?
下記が目安です。
ホールケーキのサイズと人数の目安
高さのあるショートケーキなどの場合です。
号数 直径 人数
3号 9㎝ 1~2人
4号 12㎝ 2~4人
5号 15㎝ 5~6人
6号 18㎝ 6~8人
7号 21㎝ 8~10人
8号 24㎝ 10~12人
1号増えるごとに2人ずつ増えます。
3号は自分用。
4号は、カップルなど。
5・6号は、家族向け。
7号~は、大人数で集まるときやパーティー向け。
といったイメージです。
タルトのサイズと人数の目安
厚みがないため、人数が少なくなります。
号数 直径 人数
3号 9㎝ 1人
4号 12㎝ 1~2人
5号 15㎝ 2~4人
6号 18㎝ 4~6人
7号 21㎝ 6~8人
8号 24㎝ 8~10人
手作りタルトをプレゼントするときに
目安にしてみてください。
ケーキサイズはなぜ小さくなった?
20代の頃、お菓子教室で習うケーキは
18㎝が主流でした。
古いレシピを出してみるとやっぱり18㎝。
よく食べきれていたな~と今思います。
今、首都圏や関西のお菓子屋さんに行くと
12㎝が主流の印象です。
先日、お取り寄せした焼き菓子も12㎝でした。
ライブで意見を聞いたところ
「大きいのが売れないから。」
「値段が高いから小さいのしか買えない。」
とのコメントが。
ここに重要なヒントが隠れています!
大きいケーキは高くて買えないと考える
お客さまが増えている。
↓
お客さまが買いやすい価格にする。
↓
サイズを小さくして買いやすくする。
ということなのでしょう。
納得です!!
だからサイズは小さくなったのですね。
ライブは気づきがいっぱいです。
この内容を動画でご覧になりたい方はこちらから
10/13日 21:30~ 31回 ハピーツスイーツライブの録画です。