タルト生地を同じ厚みにのばすコツ ルーラーやリバースシーターの使い方

「タルト生地がキレイに伸ばせません。
麺棒で頑張っても、厚さが均等じゃない。
厚いところがあったり、薄いところがあったりで
敷きこむときに破けたりします。
なにかコツのようなものがあれば教えてください。」

受講生さんから相談がありました。

クッキーやタルト生地をキレイに伸ばすのが苦手！
を解決する製菓道具と、その使い方をお伝えします。

タルト生地を同じ厚みにのばすコツ

タルト生地やクッキーづくりで、焼きムラが気になりませんか？
原因の１つは、生地の厚みが整ってないこと。

均一な厚さにするのが苦手なら、ルーラーを使うのが最も簡単です。

ルーラーとは？

クッキー生地やタルト生地を均一な厚さにのばしたり、
スポンジ生地を均一な厚みにスライスしたりするのに使います。

洗練されたお菓子は、断面がうつくしい！
焼きムラは、口あたりや味にも影響しますので、
お菓子作りに不慣れな方ほど取り入れて欲しいアイテムです。

ルーラーの材質と選び方

お菓子づくりを始めたばかりの頃は、
ホームセンターの木材をカットしていたこともありました。

ですが、使いやすさを考えると、
素材は、金属、又はアクリル製がおすすめです。

アクリル製のルーラーだと
300～850円くらいのお手頃価格。
ただ、軽いのでナイフを動かすとルーラーも動きやすいです。

個人的には金属製をよく使います。
価格は最低でも1000円以上しますが、
重みがあって作業が安定します。

ルーラーはどれを揃えたら良いですか？

ルーラーは２つが1組になっていて、様々な厚みがあります。

をそろえることをおすすめします。

３種あれば、組み合わせで様々な厚みに調整可能です。

道具をふやしたくないなら、
作るお菓子に合わせて、1種ずつ買い足していくと良いですよ。

リング付きめん棒 生地4ｍｍめん棒

ルーラー以外に、
両端にキャップが付いて厚みを均一にできるめん棒や
生地を4mm厚さに伸せるリング付きめん棒もあります。

こちらはキャップ付き。
家庭のお菓子づくりで、少量のクッキー生地を
のばすには便利だと思います。

ルーラーの使い方

クッキー生地を伸ばす、スポンジ生地をスライスするときの使い方です。

クッキー生地をのばす

①クッキー生地を均一なかたさに揉み込みなおす。
1㎝ほどの厚みまで、手で広げてのばしておくのがコツ。

②台の上にクッキー生地を置き、ルーラーを両端に置く。

③クッキー生地の上からめん棒を転がす。

真上から前に力を加えるようにして伸ばします。
コロコロ動かしているように見えますが、
中心→上、中心→下の向きに往復しています。

一気に薄くしようとせず、生地の向きを変えながら
段階をふんで伸ばすようにしましょう。

スポンジ生地のスライス

1.5ｍｍなどにカットする場合は、ルーラーを重ね、
マスキングテープなどでとめると安定します。

①ナイフを持っていない手でスポンジ生地が動かないように押さえる。
強く押さえると指のあとがつくので、力加減は調整ください。

②ルーラーからナイフの刃が浮かないようにして
前後に動かしながら進みます。

リバースシーターの紹介と活用方法

小規模でお菓子販売したい方向けの道具がリバースシーターです。
クッキーやパイを大量生産する方には
あったら作業効率が圧倒的によくなります。

リバースシーターとは？

お菓子では、クッキー生地や折り込みパイ生地作りに使います。
パンでは、クロワッサンやデニッシュ。
生地を薄くシート状に伸ばす機械です。

「シーター」とは「シート状にするもの」
「リバース」とは「逆」という意味です。

パイローラーやリバースシート とも呼ばれています。

卓上バースシーター

とはいえ、大きな器械を小規模店舗で導入するはむつかしいですよね。

私が使っているのは卓上タイプ。
コンパクトにたためるので場所をとりません。

日本ニーダーから出ている
洗えてたためるリバースシーター RS201

0～27mmでの厚み調整が可能です。

専用のシーターボードがあり、
お菓子づくりに使える人工大理石製も別売であります。

当教室は、日本ニーダーのパートナー教室です。

ネット通販でも買えますが、
受講生さんには会員価格でご案内できますのでお声がけください。

まとめ

受講生さんの目的に合った道具選びのアドバイスをしています。

「私の場合はどれを選んだら失敗がないのだろう？」
と悩まれている方のお力になれます。

この内容を動画でご覧になりたい方はこちら

月・水・金　21:30～ YouTubeライブ開催しています。