とっておきの自家製のレモンピールの作り方を紹介します。
皮のキレイな国産レモンが出回りはじめたら
皮を丸ごと使ってつくります。
手作りは、市販のものとは比べものにならないくらい
香りがいいですよ!
お菓子に混ぜ込むと
「素材が変わるとこんなにも違うのか!」
と驚くほどフレッシュ感のある味わいになります。
国産レモンはいつ手に入る?
輸入物は、1年を通して流通しているので、
いつが旬なのか、分かりにくくなっていますが。
レモンは10月頃、早いところでは9月から収穫が始まります。
この時期は青い状態。「グリーンレモン」と呼ばれます。
果汁は少ないものの、さわやかで突き抜けるような鮮烈な香り。
それがだんだん黄色く色付いて、私たちがよく知っている
黄色いレモンは、12月~3月ごろに収穫されます。
冬の寒い時期になると、
「さぁ今年もそろそろレモンピール仕込もうか!」と、
教室のアトリエから車で30分ほどの淡路島のレモン農家さんへ。
無農薬・ノーワックスのレモンを毎年買いにいきます。
画像はグリーンレモンの時期のもの。
自家製 生レモンピールの作り方
グリーンレモンの時期と、黄色いレモンの時期
それぞれ個性が違うから2回作ります。
まずはレモンはカットして果汁を絞り、果肉から皮をはがします。
ピールとして使う場合は大きくカット。
焼き菓子に混ぜ込むときは、細かく刻むといいですよ。
作業中はレモンの酸っぱい香りに包まれます。
「リモネン」って聞いたことありますか?
レモンのような柑橘系に含まれる香りの成分なんです。
リラックス効果があって、安眠を促すといわれています。
ピールづくりのおまけで、心身がリフレッシュされるよう。
皮から薄皮をはがしとる作業。
レモンによっては、しっかり密着しているのでけっこう力がいります。
種もピールを炊くときに使いますので、とりおきます。
皮、房、果汁、種に分けます。
苦みを取り除くために、皮のゆでこぼしをします。
何回ゆでこぼすかは、残したい苦みの程度や好みに合わせてOK。
レモンといっても個体差があるのでそのつど変わります。
大切なのは素材を知った上で「自分の感覚」を使って
腑に落としていくことです。
粗熱がとれたら、かたい筋や、
白いワタの部分は苦みがあるので、
適度にナイフで丁寧にこそげとります。
とはいえ、ワタを取り過ぎるとペラペラに薄くなるので
私は多めに残しています。
レモンに対して、60%ほど、
ほどよい甘さなら、50%
低糖にするなら40%を目安にします。
私はお菓子の混ぜ込み用として作るときは、砂糖は少なめにします。
袋に入れて、果汁とともに煮ています。
とろ~り、濃度が付くまで煮詰めたら完成!!
冷めると、とろみは強くなりますので
少しゆるめでストップするのがコツ。
画像のとろみは、ジャムとして楽しむ場合には最適です。
どこまで煮詰めるかは用途によって変えます。
例えば、焼き菓子に混ぜ込むならペースト状になるまで水分はとばします。
こちらは棒状にカットした黄色いレモン。
チョコレートをかけるのにぴったりです。
こちらは大きめにカットしたもの。
季節を感じながら、新鮮なレモンの香りにつつまれる時間は、
気持ちを豊かに、リフレッシュされてくれます。
自家製レモンピールの活用法
パウンドケーキに混ぜこんだり…
販売でも大人気だった、ウエディングの引き菓子にも
作らせていただいたレモンケーキ。
国産・無農薬の自家製生レモンピールを
たっぷりと混ぜ込んで香り高く仕上げています。
市販のレモンペーストでは出せない
他にはないフレッシュな味わいが好評でした。
和モダンフランス菓子マンツーマンプロコース講座では、
柚子でピールを作ります。
簡単でありながら、本当においしいので
商品として販売されている生徒さんも多数。
毎年作られている方多い、大人気のメニューです。
この回では、徳島産の無農薬柚子をお届けしています。
プロコースで学んでみたい方は、
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