フードプロセッサーとミキサーの違いについて
受講生さんから質問がありました。
お菓子づくりでフードプロセッサーを使うメリット。
どんなお菓子に使うか?
ミキサーとの違いについてお伝えします。
タルト生地を機械つくると下に沈んで空回りします
9月の徳島特産素材を使ったスイーツ講座では
「きゅんと酸っぱいすだちのタルト」をレッスンしています。
タルト生地の製法は2つ学べます。
「手でつくる」「フードプロセッサーでつくる」
機械を使った生徒さんからこんなご相談がありました。
・機械で作ったのですが、生地が下に沈み空回りする。
・微量にしか混ぜられない。
・結局手で作った。
ということです。
「どんな機械で作りました?」
後で送ってもらった写真が上のミキサー。
縦長のミキサーではタルト生地は作れなのよ~!
機能と役割が違うから。
同じ「食材を細かく切る」機械だから。
使いわけがイマイチ分かりにくい、
と感じている方はきっと多いと思います。
そこで、ミキサーとフープロプロセッサーの違いについて
インスタライブで取り上げました。
フードプロセッサーとミキサーの違い
一番の大きな違いは、
フードプロセッサーは「固体」→「小さな固体」
ミキサーは「固体」→「液体」
に調理する点です。
ミキサーは?
りんごや、バナナ、野菜を入れて、
スムージーやジュース作りで、固形の食材を細かくだいて
なめらかな液体にする機械です。
ある程度の水分量がないと、まわりませんよね?
刃は本体と一体になっているので
交換ができません。
ポータージュスープ、トマトソース、
ジュース、スムージー作りをしたい方向けです。
お菓子では、ロースイーツづくりでは必須です。
浸水したナッツ類をペースト状にしたものを
ベースに、ムースやタルトなどを作ることが多いからです。
フランス菓子ではどうでしょう?
使えないことはありませんが…
ハンドブレンダーですむので、私は使っていません。
フードプロセッサーとは?
ナッツのような固形のものを
パウダー状の小さな固形にできる機械です。
料理だと、ハンバーグの肉をミンチにしたり。
玉ねぎなどの野菜をみじん切りにするのが得意。
主に料理の下ごしらえのイメージが
強いのではないでしょうか?
でも、料理だけではもったいない!!
お菓子づくりでは、力仕事や時間のかかる作業を
楽にしてくれる、優秀なアシスタントなのです!
フープロをお菓子づくりに使う3つのメリット
冷たい状態を保ちながら混ぜられる
手作業だと、5分かかるところを、
数秒まわすだけで、ムラなく混ざり
時短で生地が完成します。
5分作業している間、生地の温度はどんどん上がります。
機械だと冷たい状態をキープできます。
グルテンの発生をおさえてサクッと仕上げられる
パンやうどんの、もちもち食感や弾力。
これは小麦粉に含まれているグルテンのはたらきによるものです。
お菓子づくりは、グルテンを出し過ぎないように
コントールすることで
クッキーなどもサクサク!仕上げられます。
下準備の手間がへる
例えば、タルト生地を想像してみてください。
手作業でつくるレシピは、
バターを室温に戻してクリーム状にしたり
卵も冷蔵庫から出しておく必要があります。
また、粉類を粉ふるいでふるうことも欠かせません。
一方、フープロを使ったレシピでは
バターや卵を室温にもどす必要がありません。
冷たい状態のまま、すぐに作りはじめられます。
粉類もふるわなくていいのです。
この時間や手間を短縮できるのは大きいと思いませんか?
フープロでどんなお菓子が作れる?
クッキー・タルトの生地
どちらも似た生地ですが
グルテンを出さずにさっくり混ぜられます。
手作業との違いは
フープロは空気を含ませない仕上がりになる点。
バターの風味をしっかり感じる目が密な生地になります。
スコーン・パイ生地
冷たい温度をキープする生地です。
バターを溶かしてしまうと、
サクッとした食感が損なわれてしまいます。
チーズケーキ・マフィン・ワンボウルで混ぜる生地
ボウルに順番に混ぜていくだけのお菓子です。
チーズや、バターって粘度があるので仕事。
でも、フードプロセッサーに任せるとあっという間です。
いかがでしたか?
プ―プロを戸棚にしまいこんでいると、
出してくるのが重いし、洗う手間もかかるので、
手で作る方は多いと思います。
ですが、一度使うようになれば手放せません。
機械のメリットを、積極的に取り入れて
効率よく、本当においしいお菓子を作っていきましょう!
動画でご覧になりたい方はこちらから
9/27 21:30~21:45 18回
ハピーツスイーツライブの録画です。
日曜ライブ→平日 21:30~開催に
今回から変わりました。
ぜひリアルライブに会いにきてくださいね。