タルト生地を空焼きしたら縁が落ちる!ガタガタになる原因と対処法

製菓理論

タルト生地を空焼きしたときに、
縁が落ちてガタガタになった。
そんな経験はありませんか?
プロコース受講生さんからいただいた質問をもとに、
原因と解決方法をお伝えします。

質問:タルト生地の縁が落ちてガタガタになる

受講生さんから、このような質問をいただきました。

Q
空焼きをする時重し載せて10分焼いたあとは
縁の高さは揃っているのですが、
その後重しを外して焼いている間に縁が落ちてしまって
高さがガタガタになります

確かに!ふちが部分的に落ちて
ガタガタとなっていますね。

修正後のビフォー・アフター

見直しポイントをお伝えして、
2回目にトライしてもらったところ
キレイに焼き上がりました!

では何が原因だったのか見ていきましょう。

タルト生地の空焼きで縁が落ちる原因

高さがガタガタなるのは、
重しを外すタイミングが早すぎたことが原因です。

生徒さん
生徒さん

重石は20分焼いて外しました。
縁の焼き色はあった気がするけど…

さとこ先生
さとこ先生

オーブンの時間はあくまでも
目安なんです。

重石を外したときに、生地はどのような状態でしたか?

重しを外すのは「生地がしっかり焼き固まってから」
そうすれば、のぞいた後に縁が落ちてきたり
形が変わることはありません。

まだ白っぽくて、中が生っぽい状態だと、
押し付ける重石がなくなれば、
生地が落ちてガタガタになります。

その他の原因についてチェックしよう

でも、正しく原因を確かめるには、
工程ごとの状態をチェックする必要があるんです。

生地の敷き込みで厚みは均一でしたか?

薄かったり、厚かったりすると、
生地が落ちてガタガタになる可能性があります。

頂いた画像では、キレイに敷き込みできていました!

敷き込んだ後に冷やしましたか?

オーブンに入れる前に、
しっかり冷やし固まってないと、生地がダレる原因になります。

1時間ほど冷やし固めたたそうで、
ここは問題なさそうでした。

重石は適正な量を入れていましたか?

そもそも重石は、適正な量を入れていましたか?

量が少なかったり、
側面の上まで敷き詰めてないと
役目をはたさず、生地が落ちる原因になります。

頂いた画像では、重石を「あずき」で代用。
特に2回目はしっかり上まで意識して入れたそう。

空焼きで重石を外した時の生地の状態は?

2回目は、2回目より時間を延長。
しっかり固まるまで焼かれたそうです。

ここまで焼き固まっていたら
生地が落ちてくることは無いです。

重石を外して焼いた生地の状態は?

重石を外したら、底に焼き色をつけていきます。
縁が落ちずに、キレイに焼き上がっています!

2回目は、縁のガタガタも改善されてキレイに焼けました!

レッスンで分かった改善例

レッスンで、1つ1つ確認していく中で
「やっぱりそこでしたか!」と特定できました。

質問のやりとりの中で、
受講生さんからはこんな声もありました。

「タルトの敷き込みは、側面をぐいぐいと押し付けると、
レシピ本に書いてあって、
その通りやったけど、上手くいきませんでした。」

そこで「それはどの本ですか?」
と確認してもらったところ、

実際にはそのような記載はなく、
記憶が変わっていたことが判明しました。

このような気づきが、いくつも出てくることで、
タルトへの理解がさらに深まります。

生徒さん
生徒さん

自信がつきました!

そして最後には「自信がつきました!」
とお言葉をいただきました。

まとめ|タルトの縁がガタガタに落ちる原因

  • 主な原因
    • 重しを外すタイミングが早すぎると縁が落ちてガタガタになる
  • チェックすべき点
    • 生地の厚みが均一かどうか?
    • 敷き込み後にしっかり冷やしているか?
    • 重石を適正な量で、側面まで入れているか?
  • 改善のポイント
    • 生地がしっかり焼き固まってから重石を外せば、
      縁がガタガタにならずきれいに焼ける
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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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