英国流アフタヌーンティーのお菓子 JURI’S TEA ROOMとのコラボライブ

オンラインサロンの活動

麻布十番「JURI’S TEA ROOM」の宮脇樹里さんをお迎えして、
Youtubeコラボライブをしました。

3週連続のLIVE企画(7/27、8/3、8/10)今回はその1回目。

日本とイギリスのお菓子文化の違い、
イギリス菓子を日本で提供する工夫など
8月開催のハピーツスイーツサロンイベントに向けて、
提供予定のイギリス菓子や、メニューについて伺いました。

動画でご覧になりたい方はこちら

第406回Youtubeライブ
英国流アフタヌーンティーのお菓子をご紹介

Youtubeライブは、毎週月曜21:30から開催しています。

文章で読みたい方に向けてブログに内容をまとめました。

樹里さん自己紹介

── 自己紹介をお願いします。

樹里さん
都内の麻布十番というところで、英国式のティールームをしております。
英国好きの方はたくさんお店にいらっしゃいますが、
やっぱり紅茶好きとかアフタヌーンティーがもう本当に浸透して、
若い女性から、最近は男性のお客さんも多いです。

── 男性のお客さんも多いんですか?

樹里さん
はい、増えましたね。若い方も多いです。ちょっとイギリスっぽくなってきましたよね。
女性がひそかに楽しんでいるところから、男性にも波紋というか影響力があって。
本当にイギリスにとっては国民的な飲み物なので、
日本もだんだん浸透してきて、みんなで社交的な文化を楽しむって意味では、
すごくいい風潮かなと思ってます。

── 実は一度、お店でアフタヌーンティーをいただいたことがあります。
お菓子はもちろん、お店の雰囲気や流れる時間まで本当に素敵で、
「これはぜひサロンメンバーの皆さんにも体験していただきたい」
と思ったのです。

それから1年ぐらい自分の中で企画を温めていて。
今回ついに「やりましょう」というお話になり、
8月に東京で、サロンメンバー限定の、
アフタヌーンティーリアルイベントをする流れになりました。

実は樹里さん、私がお店に伺った日が1番緊張したのだとか。

樹里さん
あの時が本当に1番緊張しました。
お菓子の先生ですし、プロフェッショナルで、
私が所属しているサロンの先生でもいらっしゃるので、
後からお顔をお見かけした時にすぐ「あ、先生だ」と分かって。
今日はうまくできたかなって、いきなり頭がぐるぐるしちゃって緊張しました。

── 樹里さんとの出会いは、私の動画教材制作講座を受講してくださったのがきっかけでした。
それがご縁でハピーツスイーツサロンにも入会してくださって。
今回一緒にイベントをやりましょうということになったんです。

8月イベントのメニュー、ただいま試作中

── 樹里さんにメニュー案を4つほどいただきました。
レモンドリズルケーキ、ピーチメルバ、アールグレイのソルベ、
そしてベイクウェル(日本語で言うとアーモンドタルトに近いもの)です。

樹里さん
私の中でルバーブが気になっておりまして。
今、ピーチメルバとどちらにしようか迷っています。
ババロアの上に鮮やかなルバーブのピンクのソースをかけるかというところで、
明日もう1回試作をして、どちらにしようか決めようと思っています。
どちらか迷ったら、サロンのメンバーの方には両方召し上がっていただこうかなとか。

── ルバーブを何の上に乗せるのですか?

樹里さん
私はルバーブをよくケーキの中に入れて、
パウンドケーキとかに入れてもそれだけでも美味しいんです。食感も好きですし。
ルバーブは毎回ソースの、桃ピンクに近いような綺麗な鮮やかなピンクが大好きで、
ちょっと酸味もありますので、ほわんとする優しい味のババロアとかに
すごくアクセントとして使いたいなと思うので、
ショッキングピンクのような鮮やかなピンクを1番活かしてくれるのが、
あの柔らかいふわっとしたババロアのようなお色かなと思って。

── ピーチメルバは?

樹里さん
ロンドンのシェフはフレンチなんですよね。
オーギュスト・エスコフィエが、ロンドンのサヴォイホテルで料理長をしている時に、
ソプラノ歌手のメルバさんを称えて出したお菓子なので。
イギリスのお菓子なんで、そういうストーリーにはこだわっているので、
イギリス菓子としてちゃんとご紹介できるものということで、
なるべくイギリスにゆかりのあるお菓子を意識的に出しているんです。

ジャムタルトとベイクウェル、そしてエルダーフラワー

── もう1つ気になっていたのが「ジャムタルト」というお菓子です。

樹里さん
伝統的にイギリスのジャムタルトっていうのは、私も衝撃的なぐらい簡単すぎちゃって、
こんなのお店に出していいのかと思って。
タルトを焼いてその上にジャムを乗せただけなんですけど、ものすごく質のいいジャムですね。

本当にフルーツ100%、レモン汁で固めたような一切科学的なもの入れないような、おばあちゃんが作ったジャムみたいなのを乗せて焼いたりするんですけど。
さすがに日本のお客様にはそれはシンプルすぎると思って、いわゆるアーモンドタルトって呼んでしまってもいいんですけど、ベイクウェルタルトっていうのもありまして、
それをちょっと出そうかなと。

それを今、そのまま焼くか、それともビクトリアサンドにして中のクリームを、
普段ですとイチゴジャムを挟むんですけれども、
その中にちょっと思い出したのがエルダーフラワーのバタークリームを作っても、いいなと。
いっぱいご紹介したいイギリスのものだったり食材だったりがあります。

── イギリス菓子ってそんなにいっぱい種類があるんですね!

樹里さん
イギリスで言うと必ずそのあるべきお菓子っていうのが本当はちゃんとあって、
日本だと絶対それが必要というわけではないけれども、
それだけ迷うほど、種類がもういっぱいあるっていうことですね。

焼き菓子とデザート、イギリスと日本の違い

── いわゆるホテルの華やかなアフタヌーンティーとは違った、
イギリスの暮らしの中にあるティータイムを、
そのまま日本で楽しめるような雰囲気が、本当にステキだなって思います。

樹里さん
本来であればイギリスの焼き菓子っていうのはデザートとは違って、
ティータイムの時のお菓子っていうのが私たちフレンチの流れだったりすると、
アフタヌーンティーで見ますとスリーティアーズの上に並べる1番上のお菓子っていうのは、
いわゆる私たちが料理を勉強するとデザートっていうものも一緒に並んでいるんですけど、
クラシックなイギリスの本当のプロパーなアフタヌーンティーって、
焼き菓子がティータイムのお菓子なんですね。
なので、あそこにデザートは基本置かない。
ソースがいるものは載せてはいけないというのがやっぱりクラシックです。

── そういうルールがあったのですね。

樹里さん
でも、私たちが焼き菓子を4種類も5種類も食べれますかというと、
そんなにガブガブお茶を飲んで喉を潤して、また焼き菓子を食べて
口の中の水分が全部奪われてっていうことに慣れていないので。
やっぱり、ツルンと入るものが欲しいですよね。
そこはやっぱり日本流の、私たちの喫茶文化をちゃんと前提に考えたメニューにしないと
いけないので、デザートもちゃんと置いています。
日本の女性の方は、全部食べれますかってご心配される方が多いんですよね。
でも意外と食べれましたみたいな方が多いんですよ。

── 粉系のお菓子を食べて、紅茶飲んで、ちょっとデザートもあって…
行ったり来たりすると、気づけばペロっと食べてしまっていました。

レモンドリズルと樹里さんの原体験

── 試作してくださったレモンドリズルケーキの写真を見せていただきました。

レモンドリズルっていう、そのドリズルっていうのも、細い糸を垂らすようにあの熱々のケーキに熱々のシロップを回しかけるんですよね。
多分オーブンから出し立ちの時に、ちょっと爪楊枝で穴を開けて、
ぎゅっと染み込ませられるだけいっぱいいっぱい染み込ませる。

初めてイギリスでそれを頂いた時に衝撃的で、口の中にレモンの香りが広がって、
それにアールグレイを飲みながら頂いたんですけど、
やっぱりそれが忘れられない自身の体験だったので。

私、ドリズルっていう音も好きで、作業もそうなんですけれど、
ゆっくり時間をかけながら細くゆっくり染みていくのをずっと見ていても楽しいぐらいで。
そのネーミングもいいですし、好きなんですよね。

いただくのがますます楽しみになってきました!

日本のお客様に合わせた「お菓子」の試行錯誤

── 日本でお店をするにあたってメニューを考えるときに、
試行錯誤されたとお聞きしましたが。

樹里さん
日本の方に全部美味しいとイギリスのお菓子を持ってもらえるものっていうのは、
やっぱり育った文化とか食文化が違うので。
この食感、日本人の方にはちょっとどうかなって思うものも正直ります。

もうちょっとこれに慣れてから日本のお客様には
召し上がっていただこうかなっていうフェーズがありまして。

お店で初めて日本に店舗を持った時も、
三越のお客様にはちょっとこれはっていうものもあったので、
最初は王道と言われるお菓子から、日本の方でも絶対美味しいと思っていただけるものから
紹介していきました。
そこからこれが大丈夫だから次はこれも大丈夫かな、みたいな感じで。
試行錯誤しながら模索の中で作ってお出ししてきたっていう歴史があります。

── これには私自身、フランス地方菓子の経験と重なるものがありました。
現地に行くと素朴なものがいっぱいあって、それをそのまま教室でお出しするかというと
悩む部分があります。
知っているからこそ思いが湧くけれど、知らない人がいきなり聞いたこともない
素朴なお菓子を出されても「うーん」となってしまう…かも。
だからどうしても王道の、みんなが好きなものから教えるようになる、
というのがあったので共感しました。

樹里さん
三越に初めてお店を出した時、あのイギリスのポロポロっていう食感が特徴なんですけど、
それをやっぱり日本の方は、私たちの定義の中でイギリスの美味しいの定義が、
しっとりとかふわりとか、その食感をすごく大事にしてますよね。

それが美味しいと思う定義なので、ちょっと前まで日本の中の洋菓子ってイメージがあるので、その先入観とか、大事にしてる部分を美味しいって呼ぶなら、
これは美味しいって言えるのかなっていう食感がイギリス菓子にはあって。

工夫してようやく仕上げて、もろっと崩れるような食感を作った初日に、特別なお客様が、これは古いのではっていう風に、ちょっと厳しいご質問をいただきまして。
でも今はすごく仲良しで、今もお付き合いさせていただいてる、
大切なお客様なんですけれども、やっぱり文化の違いって言うんですかね。
そこをイギリスの食文化はこうですっていうお話を紐解くと、あ、そうなのねと、
今はもうイギリスの食文化の大ファンです。

ティーマナーセミナーについて

── サロンイベントでは樹里さんによるティーマナーセミナーも予定しています。

ティールームでは私はキッチンに隠れて仕事してるような感じで、
最初のアフタヌーンティーをお運びする時と、
ご説明する時だけしかお話ししないんですけども、
その後、皆さんティーストレーナーの持ち方ですとか、
こういう風に混ぜるんでしょうか、とか、スプーンの置き場所ですとか、
意外とそういう些細なことをよくお伺いいただいたりします。

お帰りになる最後の時に「これ知りたかったです」と、会話の中で。
最初に聞いてくださればよかったのに、というようなことがたくさんあるんです。

── そういう質問はきっと皆さんあると思います。
なぜそうするかっていう、歴史的背景を知ると、
お作法だけを覚える、というよりも自然にマナーが理解できますね。

マナーとかって言葉にした途端に変に構えるって言うんですか、
背筋がスピンってなるような気持ちになるんですけど。
知らなければ恥ずかしいとかね。
本場のイギリスの方も本当に楽しんでる。
そういうのは、マナーっていうよりも、相手の方に合わせるっていうような感じですかね。
相手の気持ちに寄り添って思いやるっていう、マナーって本当そこなんです。

── 型も大事だけど、結局マナーって思いやりなんですね。

2回目コラボライブは8月3日

樹里さんとの対談は3回に渡ってお届けする予定です。


次回は「どうしてイギリスでティールームを始められたのか」というお話を伺います。
これはお客様からよく聞かれるそうですが、
なかなか説明できる機会がないそう。
きっと皆さん知りたいはず。
YouTubeライブでゆっくり伺えたらと思います。

月額制お菓子のサロン ハピーツスイーツサロン

ハピーツスイーツサロンでは、毎月お菓子のレッスンや勉強会や
リアルイベントも企画しています。

興味がある方はサロン案内ページをご覧ください。
入会いただくと、樹里さんとのコラボイベントにも参加できます。

ティールームをされている方、お菓子の先生、販売されている方、
お菓子の仕事を始めるために準備中の方も参加されています。

月額制ハピーツスイーツサロンの詳細
https://salon2407.hp.peraichi.com/


2回目のコラボライブの記事はこちらからご覧になれます。

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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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