3種類の米粉を使って、同じレシピで
米粉パンケーキを焼いてみました。
見た目や食感、焼きやすさまで、思った以上に違いが!
それぞれの仕上がりを、写真と感想でレポートします。
お米ってどれくらいの品種があるの?
お米って、どれくらいの品種があると思いますか?
調べてみると、日本で品種登録されているお米の数は、
なんと1000品種近くもあるそう!
そのうち、私たちが普段食べている主食用のお米として
実際に栽培されているのは、約300品種ほど。
そして、米粉として使われるお米となると、
そこからさらに絞られていきます。
これだけ種類があるわけですから、
メーカーや商品によって、米粉の特徴が違うのも納得ですよね。
そして、米粉が違えば、もちろんお菓子の仕上がりも変わってきます。
比較に使用した米粉3種の紹介
サクッと仕上がるお米の粉(namisato)
しっとり新食感 お米の粉(namisato)
SOIE LISSE ソワリス(日の本穀粉)
サクッと仕上がるお米の粉はスーパーで入手できます。
今回の比較に使った米粉3種類は、
実は前回の「米粉マフィン比較」の続きとして、
同じ米粉を使って検証しています。
それぞれの米粉が、マフィンでどう違ったか?
を詳しく知りたい方は、
こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ 米粉の種類でマフィンの仕上がりはどう変わる?3種の米粉で徹底比較
スフレパンケーキについて
今回の比較では、全て同じレシピと工程で焼いています。
メレンゲを立てて混ぜ合わせる、スフレタイプのパンケーキ。
生地の分量や厚みも、なるべく均一になるようにそろえました。
詳しいレシピや作り方は、
月額制コミュニティ内の勉強会でご紹介しています。
比較結果:見た目・断面・食感
見た目の違い
サクッお米の粉や、ソワリスは
ボリューム感が出ています。
断面の違い
キメの感じがそれぞれ違うのが分かります。
しっとりお米の粉と、ソワリスはキメが細かいです。
食感の違い
感想は個人的なものになります。
さっくりした食感で歯切れがいい。
キメは粗めで舌にざらつきを感じる。

やわらかく、しっとりしている。
軽くふわっとほどける食感。

もちっとして、一番しっとりしている。
やわらかくて、非常になめらかな舌ざわり。

作業性について
ソワリスは、生地をひっくり返すときに、
ヘラで持ち上げやすく、返しやいと感じました。
焼き上がりは、ソフトな弾力としっとり感があり、
個人的にもとても好みの食感です。
一方で、サクッお米の粉は、
ひっくり返すタイミングが少し早いと、
画像のようにぺたんとつぶれやすい印象がありました。
でも、タイミングさえ合えばきれいに焼けますので、
問題なく仕上げられます。
好みのタイプ別米粉の選び方
まとめ
今回比較した3種類の米粉による
パンケーキの違いは、以下の通りでした。
「サクッと仕上がるお米の粉」
返すタイミングが早いとつぶれやすく、
扱いには少し注意が必要ですが、ボリュームも出やすい。
食感は、さっくり歯切れがよく、キメはやや粗めでした。
「しっとり新食感お米の粉」
膨らみはやや控えめですが、キメが細かく、
やわらかくしっとりとほどけるような食感でした。
「ソワリス」
返しやすくスムーズに焼けました。
しっとり感が3つの中では最もあり、もちっとした弾力がある。
舌ざわりがなめらかでした。
同じレシピでも、使う米粉によって
見た目も食感も大きく変わることがわかりました。
目的や好みによって、米粉を選ぶことで、
理想の仕上がりに近づけることができます。
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米粉マフィンの違い、11種類の小麦粉比較など。
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