抹茶ゼリーの抹茶が沈む原因とは?固まらない理由とあわせて解説

製菓理論

抹茶ゼリーを作ったら、抹茶の粉が沈んでしまった。
というご質問がありました。

抹茶ゼリーの沈殿を防ぐには?

 

というテーマでお伝えします。

Q:抹茶ゼリーを作ったのですが、冷ます途中で抹茶が沈みます。
何度も混ぜていたら、固まらなくなってしまいました。
改善策はありますか?
A:抹茶の沈殿を防ぐ方法について解説しますね!

 

質問内容

Youtubeライブのコメントでいただいた質問です。

質問内容
コーヒーゼリーを作るのにハマっています。
最近、抹茶ゼリーを作ったのですが、
冷ます途中で抹茶が沈殿してしまうので、
何回も混ぜていたら、
沸騰させていないのに液状のまま固まりませんでした。
改善策を教えて頂けますか?

抹茶が沈殿する原因と対策

ゼラチンで固めること前提ででお話しますね。

ゼリー液を冷ますときに、
氷水などでゼリー液を冷やして
「とろみ」がしっかり出ててからグラスに流しましたか?

コーヒーゼリーの場合は、
サラサラの状態で流しても大丈夫ですが、
抹茶は粉末です。

ドロッと、とろみが出るまで冷やしてから、
グラスに注ぐと抹茶が底に沈みにくくなりますよ。

抹茶ゼリーが固まらなかった原因は?

いくつか原因が考えらます。

ゼラチンが溶けていなかった

ゼラチンは50〜60℃で溶けます。

電子レンジで加熱した場合、
表面だけが熱くなって、
中がぬるいという「加熱ムラ」が起こることがあります。
全体の温度が十分に上がっておらず、
ゼラチンが完全に溶けていなかった可能性があります。

何度も混ぜたと書かれていたので、
混ざっていなかったというよりも、
「温度が足りなかった」のが原因として考えられそうです。

ゼラチンの分量が少なかった

ゼラチンは、液体に対して
どれくらい加えるかによって、
しっかり固まるタイプにも、
ふるふる柔らかいタイプにもなります。

もし「ギリギリ固まる最小量」で作っていた場合は、
最低でも3時間以上、
できれば一晩かけてゆっくり冷やす必要があります。

外側がゆるく固まってきていても、
中心部はまだ液体のまま…
ということが起こりやすくなります。

冷やしている途中で何度もかき混ぜた

ゼラチンは、温度が下がると
「網目構造」をつくって固まりはじめます。

ですが、その途中で何度もかき混ぜてしまうと、
せっかくできかけた構造が壊れてしまい、
固まりにくくなったり、ゆるくなることがあります。

特に、ゼラチンを最少量で使っているときは、
影響が出やすくなります。

まとめ|抹茶ゼリーが沈殿する原因と対策

抹茶が沈殿するときの対処法
  • ろみが出るまで冷やしてからグラスに注ぐ

抹茶ゼリーが固まらない原因
  • ゼラチンが溶けていなかった
  • ゼラチンの分量が少なかった
  • 冷やしている途中で何度もかき混ぜた

毎週、月曜21:30~Youtubeライブを配信しています。
リアルタイムでご参加いただけると、
コメントいただいた質問にお答えしています。
ぜひ会いにきてくださいね♪

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プロフィール
お菓子づくりのプロを育てる専門家
とくもと さとこ

お菓子教室Atelier S Liaison(2006年開業)主宰
のべ3800人以上を指導
地元素材を使った「和モダンフランス菓子」
お菓子のプロを目指す方に
製菓理論とお菓子の基礎を学べる講座を提供
動画教材制作クリエイター

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