キッチンエイドのスタンドミキサーが故障しました。
突然回らなくなったのです。
キッチンエイドの製品は30年くらい愛用していますが、
今まで壊れたことがありません。
なので、大丈夫！と思っていたのですが…
原因は、やってはいけない使い方をしたから。
修理にかかった期間は20日ほど。
この体験をもとに「修理の流れ」や「実際にかかった費用」をまとめました。
もしスタンドミキサーが急に故障したとき、どう対処すればいいのか？
業務用と家庭用で価格差の理由についても考えてみました。
購入を検討されている方の参考になればと思います。
キッチンエイドが壊れた原因とは
「あれ？ビーターが回らない。」
生地を混ぜていたら、突然ビーターが動かなくなりました。
生地を取り出して空のボウルで回してみると…
モーター音はするのに、やはり回りません。
「やってしまったーー」そう、やってしまったのです。
実は、小麦粉と水で練る、中華の麺生地を手ごねしていたけど
ラクをしようと、スタンドミキサーで混ぜたのです。
10段階あるうちの速度5くらいで、はじめは回していました。
カッカッカッと、調子よく回っていたのですが、
だんだん遅くなってきたので、速度8～10に上げたところ…
コトン、コトン…ゴトッ…………ゴトッ
シーーーン ？？
負荷をかけすぎて故障した、と気づいた時には、すでに遅く…
過度な負荷がかかり故障の原因になります。
今回はまさにその「やってはいけない使い方」をしてしまった結果、故障しました。
修理の流れ
購入ショップに問い合わせる
「どこに連絡すればいいのだろう？」
まずは、購入ショップに電話で問い合わせました。
・見積後の修理キャンセルはメーカー手数料が約１万円かかる
とのことが分かりました。
品番や故障の詳細をメールで送るように指示があったので、メールで送信。
…で、返信がきたのが7日後。
内容はざっくりいうと
「有料になるが、見積もりを進めますか？」という確認でした。
ですが、このスピードでは時間がかかりそうだったため、一旦キャンセルしました。
FMIに問い合わせる
FMIに電話しました。
FMIはキッチンエイドの業務用製品の日本の正規輸入総代理店です。
住所が徳島であることを伝えると、
「四国サービスステーション」の管轄になるので
折り返し電話をもらえるとのこと。
すぐに、四国サービススターションの担当者から電話がありました。
修理の選択肢は２つ。
・現場に担当者が訪問して修理する。（出張費が必要）
配送することにしました。
・商品到着後に、見積もりと請求書が郵送される。
・請求書が届いたら、指定口座へ振り込みする。
・振り込みの確認ができ次第、修理をスタートする。
という流れです。
以下、流れをまとめました。
故障から修理完了まで
1日目：故障発生。購入店に電話相談。メールで詳細送信。
8日目：ショップから返信あり。同日にFMIへ直接電話相談。
10日目：FMIの四国サービスセンターへミキサーを発送。
11日目：四国サービスセンターから商品到着の連絡。
16日目：見積もりと請求書が到着。同日修理費を銀行振り込み。
21日目：修理完了したミキサーが到着。
スタンドミキサーの梱包どうする？
大きいし精密機械なので、配送の梱包に悩みますよね。
私はプチプチでぐるぐる巻きにして、エアークッションで固定。
こうすると、動かず固定できましたよ。
箱はホームセンターで購入。
箱サイズは、横36×奥行47×高さ30（㎝）にぴったり入りました。
壊れたらどこに連絡する？
購入店に連絡して、見積もり→修理となるのが一般的な流れだそうです。
ですが私の経験からいうと、
業務用の場合は、FMIへ直接連絡するのをおすすめです。
電話すれば即対応してもらえ、修理も最短日で完了します。
購入店によっては、対応のスピードや質に差があるため、
スムーズに進まないケースも考えられます。
そのため、FMIやキッチンエイドサポートセンターに直接連絡するの確実です。
サポートセンターの詳細はこちらのサイトでご覧になれます。
https://www.kitchenaid.jp/ja_jp/service-and-support.html
修理費用はどれくらいかかった？
今回の故障は、内部のウォームギアという部品の破損が原因でした。
かたい生地を高速でこねて、過度な負荷がかかり破損しました。
ウォームギア交換費：10,040円
グローブピン：1,120円
雑費：500円
運送費：750円
修理技術料：13,000円
——————————
合計：28,810円（税込）
配送費用も含めると、修理費用は約3万円です。
スタンドミキサーで壊れやすいのはギア
ウォームギアってなに？？
ネットで調べたところ、スタンドミキサーの故障の多くは
「ギア」が原因と分かりました。
ギアとは、ねじ状の歯車です。
よく壊れる方の中には、自分で分解してギア交換するツワモノも。
交換方法の解説動画もあり、できなくはないのかも？
とはいえ自分での修理はハードルが高いので、
壊れたときは、またFMIに修理をお願いしようと思います。
故障させないためにできること
今回の故障を通じて得た気づきです。
かたい生地は高速（8～10）で回さない
そもそも、かたすぎる生地は回さない方がいいです。
業務用でも厳しいそうです。
どうしても回すときは、速度3～5までにしましょう。
予備のミキサーを検討する
業務用で毎日使う方は、予備のミキサーを持っておくと安心です。
ミキサーなくして仕事にならない場合、修理で20日は厳しいですよね。
私は2台あったので困りませんでした。
業務用と家庭用の価格差の理由は？
ライブでこの話をしたところ
「業務用と家庭用のモデルで価格差があるのはなぜか？」
との内容のコメントがありました。
確かに、2万くらいのものから10万以上までありますよね。
ブランドによって価格帯も違います。
１つは容量の違いです。
家庭用はボウルの容量が3L～6Lほどでコンパクトな商品が多いです。
一方、業務用は6L～と容量が大きめ。
キッチンエイド KSM76.9L 業務用モデル
キッチンエイドの業務用スタンドミキサーの場合は、以下の特徴があります。
モーターの性能
ハイパワーのモーター搭載
静粛性の高いDCモーターが採用されています。
以前、FMIの大阪営所で開催された講習会を受けたときに
デモストレーションがあったのですが、かなり静かでした。
Screenshot
高速で回しながら講師が説明をしても
しっかり声が聞きとれるほど、モーターが静かなのです。
さらに、内部はオール金属になっているそう。
高品質なアタッチメントが標準で付属
・11本組ワイヤーホイップ
・ステンレス製の平面ビーター
・ドゥーフック
など、アタッチメントの品質にも、プロ仕様ならではのこだわりと感じます。
ワイヤーは11本もあって
見るからにパワフルそう！
スポンジ生地もきめ細かくホイップできていました。
もちろん、ブランドとしての価値も価格に影響していると思いますが、
この静音性・パワフルさ・高品質な付属品を考えると、納得の価格です。
お菓子づくりは機械によって効率や仕上がりが大きく変わるので、
長く使えることを考えても、十分に買う価値があると思います。
キッチンエイドスタンドミキサー何を買えばいい？
今回故障したのは小さい方の、4.8Lタイプです。
私の場合は、1台分の試作や動画撮影に使うので
このサイズの出番が多いです。
結局は、業務用、家庭用というくくりよりも
混ぜたい生地に対してボウル容量が適切なものを選ぶ、
必要に応じてサイズを使い分ける、のがいいと思います。
まとめ
キッチンエイドはとても丈夫なミキサーですが、
過度な負荷がかかると、故障しやすい。
修理の相談は、FMIに問い合わせるのがベスト。
ヴオームギアは摩耗や破損で壊れやすい部位。
修理交換費用はトータルで、30,000円ほどがかかる。
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所要時間 38：06
