「動画撮影するときに、ニトリル手袋はつけた方がいいですか?
手荒れも気になります。」
スマホ動画教材クリエイト講座の生徒さんから質問がありました。
食を扱う動画では、素手でいいのか?
手荒れがあるときはどうするのか?
今回は、視聴者に気持ちよく見てもらうための
「手袋を使うかどうかの判断基準」について考えます。
Q.質問 視聴者が気持ちよく見えるような気配りが知りたい

ニトリル手袋は必要?
手荒れも気になるし…
動画を撮るにあたって、
視聴者が気持ちよく見えるような気配り、
工夫等ありましたら、
先生が気をつけていることを教えてください。
衛生面でお菓子を作る際、
ゴム手袋をする場合もあると思います。
手荒れがひどく絆創膏を貼っていることもあります。
動画撮影で「素手」はNGなのか?
お菓子の動画撮影をするときに、
素手で食品をさわるのは良くないのでは?
販売用のお菓子を作る時と同じように、
使い捨て手袋をつけた方がいいのか?
青い手袋にするべき?
誰かに指摘されるのは…と不安になることはありませんか?
そんなときに、まず考えたいのは
「その動画を、誰に届けるのか?」という視点です。
手袋をする、しないの判断基準は?
使い捨てのニトリル手袋をしたほうがいいかどうかは
その動画の視聴者が「誰なのか」によって変わってきます。
まず前提として、今回お話しするのは、
私の講座で扱っているような、
生徒さんの復習用動画や、レシピ動画販売などを
目的とした動画の場合です。
家庭向けの動画なら、素手でも問題ない?
たとえば、家庭でお菓子づくりを楽しむ方向けの動画であれば、
素手でもほとんど違和感はないことが多いはず。
普段、家族のごはんや、お子さんのおやつと作るときに、
わざわざ手袋をつけることってありますか?
私は、つけていません。
先日、料理研究家の有元葉子さんのYoutube動画、
「Vol.12 ぬか漬けを始めましょう」
を拝見しました。
野菜を切ったり、ぬか床をていねいに混ぜたり。
ひとつひとつの所作が美して、見入ってしまうほどでした。
調理は素手です。
でも、全く不快感とかなく、
むしろ丁寧に整えられた空気感が
とても心地よく伝わってきました。
このように、動画の印象は、
その人の世界観や伝え方によって大きく変わります。
清潔に整えられていれば、
素手であっても何も問題はないと思います。
視聴者が「販売者」なら、伝える配慮が必要
一方で、視聴者が「お菓子を販売している方」や、
「販売を目指して学んでいる方」である場合には、
手袋を使うほうが適している場面もあります。
画像は生徒さんの動画教材より
たとえば、焼きあがったお菓子を袋に入れ、
シーラーで封をするシーンでは、
もし素手で行っているのを見せてしまうと、
視聴者も「素手でいいんだ」と受け取るかもしれません。
私自身も「お菓子を仕事にしたい方」に向けた
動画教材を作っているので、手袋を着用して
撮影することはよくあります。
一方で、YouTubeのように一般の方が見る動画では、
親しみやすさを大切にしているため、素手で行っています。
動画撮影のニトリル手袋の選び方
ニトリル手袋は、「合成ゴム」でできた使い捨て手袋です。
お菓子づくりの現場でもよく使われています。
ただ、どれでも食品に使えるわけではないんです。
医療用などもあるので、食品衛生法適合のものを選びます。
製菓材料店で買えば、その点は安心ですね。
色については、青色の手袋は異物混入対策として
食品業界でよく使われています。
食べものの中に青はめったにない色なので、
万が一、破れて入っても気づきやすいです。
ただ、青がイメージに合わない動画もあります。
そんな時は撮影の雰囲気に合わせて、
白や黒を選ぶこともあります。
手荒れがひどいのが気になる
別の生徒さんからは、こんなお声もありました。

アトピー性皮膚炎で
手荒れが気になって…
もともと手荒れも酷く、特に今の季節は水も染みて厄介です。
皮膚科医には「ニトリルやゴム手袋は良くない、綿手袋が良い。」
と言われましたが、撮影では難しいですよね…。
意外と見落としがちな“手元の清潔感”
「うわっ、ささくれがうつってる…!」
動画編集するときに気づいて、
撮り直したい気持ちになったことが以前ありました。
撮影前は、買い出しや準備とか、
何かと考えることも多くて。
手のことは、つい後回しになっちゃうんです。
でも映像は手元がアップになるので、目立つんですよね。
撮影前の手元のケア、していますか?
それ以来、動画撮影前は爪のお手入れも
スケジュールに入れるようにしています。
撮影前のケアで、私がしていることをまとめてみます。
ハンドクリームで念入りに保湿
特に冬場は乾燥しやすくなります。
撮影前は、ハンドクリームを
いつもより念入りに丁寧に塗りこんで、撮影に備えます。
これだけで、だいぶん違います。
ネイルケアをする
爪が伸びすぎていたり、ささくれがあると、
食べものを扱う動画では
「不衛生な印象」を与えてしまうこともあります。
私は、撮影の前にはセルフで爪を整えるようにしています。
甘皮の処理や軽いネイルケアができるように、
必要なアイテムを一式、自宅にそろえています。
以前は、自宅のすぐ近くにネイルサロンがあって、
定期的にハンドケアに通っていたのですが、閉店してしまって…。
今は、遠くまで通う時間もとれないので、
自分で整えられるようにしておくと、
急な撮影でも慌てずにすみます。
バンソウコウがある場合は手袋を
以前、生徒さんの動画編集を一緒に見ていたときのこと。
手元がアップになった瞬間、
「わぁーーー恥ずかし~~い。。。」
と気にされていて、なるべく映らないように、
トリミングで調整したことがありました。
手荒れがひどいときや、バンソウコウを貼っている場合は、
やはり視聴者も気になることがあるかもしれません。
そんなときは、迷わず手袋を使うのがおすすめです。
まとめ
手袋を使うかどうかは、
「誰に向けた動画か?」を基準に考えてみてください。
家庭向けなら素手でもOKな場面が多いですし、
販売や講座用なら、手袋を使うことで信頼感につながります。
手荒れやバンソウコウが気になるときも、
無理せず手袋を使うと安心です。
大事なのは、見てくれる人にどう伝わるか。
あなたらしい清潔感と気配りを、
動画でも大切にしてみてくださいね。
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この出会いが、
お菓子づくりで人生が輝く一歩につながりますように。